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社会主義について : 北京の街から、学校から(2)
投稿者: rodo-info 投稿日時: 2007-2-19 0:00:00 (4362 ヒット)


北京大学附属中学 日本語教師




「労働通信」2006年7月号の記事より



 「科学技術は第一の生産力である」と、かつて小平が提唱しました。中華民族の再興をめざすために中国政府は、科学技術を担う人材の育成を重視し、とくに中学、高校段階における教育を非常に重視し、知育、徳育、体育、美育の各面で力を入れています。


全文を読むには下記の<続き・・・>をクリックしてご覧下さい。


<受験教育比重の増大>

 僕が在学中に、すなわち中国が解放後間もない時期に、当時ソ連の教育の経験を学んで基礎教育を大変大事にしていて、レベルが非常に高かったと記憶しています。北京大学附属中学は、もともと北京大学に優秀な高校卒業生を送るのが目的で、大学から優秀な青年教師をたくさん送り込んできた経緯があり、基礎教育がしっかりしていて、当時では北京市の優良校という評判でした。
 現在では、少し様子が変わったように感じます。市場経済のもとで、教育の分野では、大学入学のための受験戦争が激しさを増し、学校では「応試教育」=受験のための教育があらわれ、その比重は大変なものになっています。子供たちの負担は大きくなり、子供たちの間の差別も生じました。かつて日本でも騒がれていた詰め込み教育がどうして中国にあらわれたのかと僕は困惑しています。
 他方で、学校は子供たちを「応試教育」の弊害から抜け出させるために、選択科目を設けたり、徳育、体育、美術、音楽などの教育にも力を入れたり、いろいろと工夫しています。私が担当している日本語授業もその一環です。社会主義市場経済という枠組みのなかで、教育のあり方はなお模索されているようです。


<道徳教育の強化>

 市場経済のマイナス面の影響、すなわち資本主義的思想の影響は現代の中国の子供たちをむしばんでいます。これはあらゆる面に及んでいますが、ここでいちいち枚挙するつもりはありません。人類社会の発展法則に沿って、中国社会を社会主義へ導くために、現段階を社会主義の初級段階と位置づけて、歴史的に資本主義が作り出した市場経済という手法を使って現在の中国社会を発展させると小平が提唱しました。ロシア十月革命後、レーニンも試みたが途中で夭折(ようせつ)しました。中国共産党は現在この路線を堅持しています。
 市場経済は封建社会の自給自足の閉鎖経済よりは、大きな進歩であり、人間を含む社会を急速に発展させ、社会主義の物質的準備を行うのです。しかし、市場経済にともなう自然発生的なイデオロギーは、決して社会主義的なものでありえず、資本主義のイデオロギーにほかならなりません。最近、胡錦濤主席は、この問題を重視し、「社会主義栄誉恥辱観」を提起し、一大社会道徳教育運動を起こしています。学校でも「社会主義栄誉恥辱観」教育の大キャンペーンが張られています。
 1年前になるのですが、北京をはじめ中国のいくつかの大都会で、「反日運動」がおこりました。運動といえるほどの規模ではなかったが、それは内外のマスコミで大きく取り上げられました。私の学校もその影響を受け、私が担当する日本語選択授業で、あるクラスはその日の授業に約半数の生徒が欠席し、授業のサボタージューが発生しました。かれらは、このように行動したのは愛国主義だと主張し、正しいと思っていました。
 私は教師として子供たちを非難しませんでした。次の授業日にクラス討論を起こし、愛国主義とはなにか、たたかう相手は誰か、言語また言語を学ぶ意義はなにかなどを討論してもらいました。こうしたことを通じて、子供たちは成長し、熱心に日本語を勉強する生徒が増え、いま人気授業のひとつになっています。生徒の一人は、日本語カタカナの役割を研究し、日本の近代化における外来語の役割を研究し、小論文をまとめ発表した。その論文は高い評価を得ました。






 

 『労働通信』は、現代の労働者が直面する問題や日本と世界の労働運動について隔月刊で編集、発行している雑誌です。

 編集委員は全員が職場ではたらき運動に参加している労働者です。また、全国の職場で奮闘している活動家のみなさんからの投稿にささえられて発行しています。

 購読料は、1部500円(送料込み)、年間で3,000円です。

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