メインメニュー
このサイトについて
話題のテーマ
出版物紹介
アクセスカウンタ
10231527

1208 :昨日
1189 :本日
会員専用ページ・ログイン
ユーザ名:

パスワード:


パスワード紛失

新規登録
労働戦線情勢 : どうする2005春闘
投稿者: rodo-info 投稿日時: 2005-3-11 21:52:53 (2385 ヒット)




「労働通信」2005年1月号の記事より


 今年も春闘の火蓋がきって落とされた。春闘という言葉そのものに勢いがなくなってひさしいが労働現場に鬱積している課題はまだまだおおい。中小企業労働者と大企業との格差是正の問題、パート.派遣労働者の待遇改善の問題、成果主義制度の問題、サービス残業の問題などさまざまな新しい問題も拡大している。

 そのような状況のもと連合は2005年春闘の方針を決定した。連合は、景気の回復基調が労働者への配分に反映されておらず、所得の二極化が進んでいることを問題視し、「しわ寄せの大きい労働者への社会的分配の是正に力点をおく」として、中小労組への共闘支援の強化をよびかけた。また、パート労働者の均等待遇、企業内最低賃金、不払い残業撲滅など労働時間管理の労使協定化などを掲げている。

 労働現場では今春闘にたいしてどのように感じられているのだろうか。いろいろな働きかたをしている労働者に、その期待と不安の本音を聞いてみよう。

全文を読むには下記の<続き・・・>をクリックしてご覧下さい。


大企業の横暴を何とかするのが先決


中小企業下請け労働者


 はっきりいって今年の春闘にはあまり期待できません。というのはいくら連合が格差是正や労働条件の充実をうたっても、私たちの組合にはそれを本気で要求できるだけの根拠がないんです。それは、中小企業の業績が年々きびしくなり、小さな企業では社長や専務が毎月のやり繰りに必死なのが身にしみてわかるからです。このうえ賃上げや時短をすれば確実に倒産します。




 その原因は、大企業からの効率化要求です。要するに価格の引き下げ要求です。大企業はこぞってコスト削減をおこなっていますが、じつはそのしわ寄せは私たちのような小さな下請け企業にくるのです。最近では、複数の企業に入札をおこなわさせ値下げを強要します。また、大企業の担当者は、日本でこの価格ができないなら海外に発注すると露骨に値引きを迫ってきます。値下げしなければ会社は生き残れないので赤字覚悟で安い価格を提示します。

 昨年暮れに大企業では業績が回復してきたことを反映してボーナスが少し上がったように新聞で見ましたが、それは中小企業の下部労働者の犠牲のもとに上がっているということを忘れないでほしいです。私は、中小企業の賃上げや格差是正をいう前に、大企業のこのような横暴なやり方をどうにかすることが先決ではないかと連合にいいたい。
(40歳代.男性)

春闘は蚊帳の外


派遣労働者


 私は、もともとコンピュータのソフトハウスにつとめていましたが倒産してしまいました。はじめは、すぐに就職先が見つかると安易に考えていたのですが、甘かったです。時代は、まだまだバブル崩壊の後遺症で苦しんでいるときで30歳を過ぎたプログラマーを新規で雇ってくれるところなどありませんでした。




 仕方なくガソリンスタンドやコンビニでバイトをして食いつなぎ、何とか派遣会社に登録して、仕事のあるところに派遣してもらうということをくりかえしています。

 派遣労働者になり初めてわかったことは、有期雇用がどれだけ不安定な職種であるかということとです。それは、契約期限が来るたびに次回も契約更新してもらえるかどうかという不安で一杯になります。ボーナスもほとんどなく社会保険料もアップするなかで可処分所得がどんどん減っていくという恐怖感もあります。そして、もっとも痛感したのは、派遣の仕事から正社員になるのは非常に難しいということです。企業は、労務コスト削減のために派遣を雇っていますので、コストの高くなる正社員に採用することは稀です。私の仲間でも派遣から正社員になった人はほんの数えるほどです。

 春闘ですか。派遣労働者には、未組織の労働者がほとんどですので、蚊帳(かや)の外という感じです。いくらナショナルセンターが派遣労働者の労働条件を問題視しても、実際に現場でたたかう組合がないのです。そこをどうにかしてもらわないと、なにか空言にしかきこえません。

 30歳なかばを過ぎてしまいましたがこのような状態では所帯を持つことすらできない状況を想像してください。しかも年々派遣労働者は増え続けているのです……。
(30歳代.男性)


大企業だからといって安心できない


大手企業労働者


 私の会社は大手ということもあり、立派な労働組合が存在します。春闘も毎年要求や交渉をおこない、それなりの活動はしています。ただ、最近労組も経営側に押され気味で、何かといえば会社のため仕方ないとか、存亡の危機という言葉で、組合員の納得が得られないまま労働条件の改悪を容認してしまいます。

 また、成果主義の導入以降なぜか仕事にたいするやりがいがなくなったという気がします。それは、成果主義の運用や評価プロセスに納得できないところが沢山あるからです。また、年配の方がリストラで止めさされたりするのを見ると、会社への不信感もつもります。この会社にいてもやがては同じ運命になるのかと思うと、この会社のために頑張るぞという気が失せてしまいます。

 依然サービス残業や裁量労働制により長時間残業が続いているところもあります。成果主義のプレッシャーと長時間残業、リストラの心配と最近目立ち始めたパワーハラスメントにより肉体的にも精神的にもくたびれています。

 大手企業につとめていると安心だと思う人もいるかもしれませんが、私のところなど、各部署50人に1〜2人の割合でメンタル面での長期欠勤の社員がいますし、毎年過労で亡くなられるかたがおられます。過労自殺も1人や2人ではありません。なぜこのような状態になってしまったのでしょうか。こういうところをもっと分析して春闘でも解決することはできないのでしょうか。
(40歳代.男性)

組合基盤がないのにどうすればいいの


パート労働者


 私は、パートで働いていますが、少し異質かもしれません。それは、単純労働ではなくいわゆるホワイトカラーの分野でのパートだからです。具体的には、企業が委託された大学へIT関連授業の講師として派遣されているのです。本来派遣会社から派遣してもよいのですが、それよりもコストの低いパートを直接雇うことでさらにコストを下げようとしているのだと思います。今では、その部署の正社員とパートの比率が半々くらいになっています。




 パートというと単純労働を思い起こしますが、最近では特殊技能や知識労働の分野にまで浸透しているのです。賃金はというと、このような分野では徐々に下がってきています。技術職ということもあり数年前までは時給2500円くらいでしたが、今では1500円くらいにまで下げられています。なぜ、このようなことができるのかというとパートは短期で終了させることができるので、次に雇ったひとにはより安い時給で契約するということを繰り返し時給を下げていけるのです。

 パートに春闘はピンときませんね。組合がパートの組織化に力をいれようとしていることは初めて知りました。しかし、私たちの職場でそのような組合ができるなんて想像もつきません。その企業もわりと大手でしっかりした組合もあるようですが、パートに声がかかったとか、労働状況を調査しにきたとかはまったくありません。上部団体が気勢をあげるのは結構ですがちゃんと実現できるようにしてほしいですね。
(30歳代.女性)

――.――
 各ナショナルセンターや産別労組は多岐にわたる分析をおこない今年も立派な春闘方針をうちだしている。それが絵空事や周年イベントにならないためにも未組織労働者も含めてしっかりと下部労働者の話に耳を傾け行動しなければならないのではないだろうか。今春闘は、このような下部の労働者の要求を掲げていくという原点にたつことがもとめられている。

印刷用ページ このニュースを友達に送る
検索
テーマ別の記事(選択してください)
テーマ別の最新記事
[ HOME ] [ NEWS ] [ BBS ] [ DOWNLOAD ] [ LINK ] [ FAQ ]