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直面する問題と結びつけて『レーニンと労働組合』の学習会をスタート

『労働通信』2001年5月号

 京都では、「労働通信」編集委員会が昨年八月に出版した 『レーニンと労働組合』 (呂嘉民著、土肥民雄訳)の読者学習会が二月二四日と三月一七日におこなわれた。

 この学習会では最初の回に、学習のすすめ方として、@ソ連、東欧の社会主義崩壊の原因はなにか、A西側資本主義国の労働組合運動の長期低落傾向の原因はなにか、B階級的前衛をめざすはずの左翼勢力はなぜ成長しないか――という読者からだされている問題意識について学習をふかめていき、実際の運動にいかしていくことを確認した。

第1回学習会のレジメはここをクリックしてください。

 二月の第一回目の学習会では、この三つのテーマと、現実の労働運動の現状や過去の運動の総括などをむすびつけて論議するために、まず『レーニンと労働組合』を読んでの感想をだしあった。

 おもには、「レーニンが資本主義のもとでの革命運動や、革命後の社会主義建設の過程でも、これほどまで労働組合を重視しているとは思っていなかった」「これまで国民文庫の『レーニンの労働組合論』選集などを読んでいたが体系的な理論としてつかめなかった。『レーニンと労働組合』は、レーニンの理論が当時の情勢との関連でどのように発展していったのかよくまとめてあると思う」といった感想がだされた。

 そして、それぞれの感想をもとに、七○年代高揚期と現在の労働運動の情勢の特徴、組合役員としての具体的な問題などをだしあった。第一回目の学習会なので、本の内容そのものへたちいるというよりは、たがいの問題意識を交流することに重点がおかれた。そして、実際の体験をだしあうなかで、労働組合が反動化していく過程で左翼的な活動家のなかで労働組合を軽視する傾向がつよまり、大衆からうきあがっていく結果をもたらしたこと、その教訓からみても労働組合運動を重視して位置づける必要があることがふかめられた。

 三月の第二回学習会の課題は「ソ連、東欧の社会主義はなぜ崩壊したか」を念頭において第四章から七章(社会主義のものでの労働運動)を学習した。

4〜7章の各レジュメは下記をクリックしてください。
4章 5章 6章 7章

 参加者からは「労働組合は『共産主義の学校』といっていたが、思っていたイメージよりもずっと深いものだ」「労働組合と社会主義建設の関係がよくわかった」「レーニンは革命直後に『労働組合の国家化』政策などをすすめたが、途中から労働組合=『共産主義の学校』路線に変更した。レーニンは共産主義の実現にむけて誤りがあれば素直にみとめることをいとわなかった。変化をおそれる人はそれができない」「レーニンはプロレタリアート独裁は比較的簡単にできると考えていた。しかし革命後の実際の経験を総括して、労働組合は管理をまなび、内部の民主主義を徹底させることをとおして、しだいに国家的機能をになっていくプロセスを提起した。ひじょうに興味ぶかい提起だ」などの意見がだされた。

 そして、レーニンがとった政策は、それぞれの情勢を頭だけで考えるのではなく、実際の情勢や運動の経験を労働者、大衆のなかにはいって肌で感じとって、総括し、政策を発展させていることへの共感がおおくだされた。さらに、レーニンの政策の個個の結論を教条的にふりまわすことが目的ではなく、実際から出発して政策を変化、発展させていく立場やそこにつらぬく法則をこそまなぶ必要があるということが強調された。それは、社会主義崩壊の原因や共産主義運動、労働運動が停滞した要因を総括するうえで重要であるという話になった。

 そのほか学習会では、職場状況、経済、デフレーションなどのさまざまに目の前にあらわれている問題も論議のうえでふかめていった。

 京都では月一回ぐらいのペースでひきつづき学習会をひらいていくことを計画している。

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