反帝国主義かかげ国際人民闘争連盟(ILPS)第1回国際大会を開催
40カ国から232団体がオランダに結集

『労働通信』2001年7月号

 さる五月二五日〜二七日、オランダで国際人民闘争連盟(ILPS=INTERNATIONALLEAGUE OF PEOPLE'S STRUGGLE)を結成する第一回国際大会が開催された。同連盟の第一回国際大会は、当初は今年一月に予定されていたが、さまざまな事情から五月に延期されていた。日本からは自立労連などから代表が参加している。

 以下、ILPSの第一回国際大会のコミュニケを翻訳し、掲載する。

ILPSのホームページ: http://www.geocities.com/ilps2000/


国際人民闘争連盟の設立にかんするコミュニケ

二〇〇一年五月二七日 オランダ サットファン

 われわれ、アジア、アフリカ、ラテンアメリカ、北アメリカ、ヨーロッパ、オセアニアから結集した、反帝国主義の立場にたつ民主的な大衆組織は、国際人民闘争連盟の第一回国際大会を成功裏に開催したことをよろこびをもって発表します。それは、帝国主義と反動勢力に反対し、民族の独立と民主主義、社会的解放のためにたたかっている世界中のすべての進歩的勢力にとって、歴史的に重要な意味をもつものです。

 二〇〇一年五月二五日〜二七日、われわれは、国際人民闘争連盟の憲章を慎重に審議して決定し、連盟の諸問題にかんする決議を採択し、国際調整委員会(ICC)のメンバーを選出しました。

 第一回国際大会には、つぎの四〇カ国から二三二団体の大衆組織を代表して、三三六人の代表や来賓が出席しました。

アフガニスタン
アルゼンチン
オーストラリア
オーストリア
バングラデシュ
ベルギー
ベニン
ブラジル
ビルマ
カナダ
コンゴ
ドミニカ共和国
エクアドル
イギリス
フランス
ドイツ
ギリシャ
インド
インドネシア
イラン
イタリア
日本
ルクセンブルグ
マレーシア
メキシコ
ネパール
オランダ
ニュージーランド
ニジェール
ノルウェー
パキスタン
ペルー
フィリピン
スコットランド
韓国
スペイン
スイス
タイ
トルコ
アメリカ合衆国

 大会は、国際準備委員会(IIC)のホセ・マリア・シソン教授が開会を宣言して、はじまりました。

 シソン教授は、国際準備委員会を代表して各国の代表を歓迎するとともに、今大会の歴史的な背景と、連盟を成功裏にたちあげるために国際準備委員会がおこなってきた準備活動について報告しました。

 各国代表によって承認された国際人民闘争連盟の性格と任務はつぎのようなものです。

 連盟は帝国主義に反対する民主的な組織です。それは、帝国主義と反動勢力によるイデオロギー的、政治的、軍事的、経済的、社会的、文化的な支配と攻撃に反対する全世界の労働者の反帝国主義、民主主義のたたかいを推進し、支援し、発展させます。

 連盟は、広範な大衆的性格をもち、いかなる政党、政府、あるいは教会にも従属せず、参加しているすべての組織は平等です。それは、世界中の反帝国主義闘争や民主主義のたたかいの団結と協力、調整を実現するために努力します。

 連盟は、つぎの諸問題を解決するためにたたかいます。

  1. 帝国主義と反動勢力に反対し、民族解放、民主主義、社会的解放の理想のために。
  2. 抑圧され搾取されている諸国と民族の社会的経済的発展と、すべての働く人人の社会的平等のために。
  3. 国家による暴力、民族的抑圧、階級的搾取、性的抑圧、ファシズム、カースト制度、人種主義、宗教的偏見に反対し、市民的、政治的、社会的、文化的な分野での人権をまもるために。
  4. 公正な平和の理想を実現し、反革命戦争や侵略戦争、核兵器や生物兵器、化学兵器、ミサイル、その他の集団虐殺や無差別大量破壊につながる兵器に反対するために。
  5. 労働組合権とはたらく人人の民主的権利をまもり、賃金や生活条件を改善するとともに、あらゆるかたちの労働の搾取の強化と、社会的解放の歴史的使命を追求する労働者階級の組織の破壊に反対するために。
  6. 農地改革と、農民、農業労働者、漁民の権利をまもり、封建的、半封建的、資本主義的な搾取と抑圧に反対するために。
  7. 女性解放の理想を実現し、女性の権利をまもり、あらゆるかたちの性的差別、性的搾取、性的暴力に反対するために。
  8. 青年の教育と雇用の権利をまもるために。
  9. 子どもの権利をまもり、児童労働や性的虐待をはじめとする搾取に反対するために。
  10. 帝国主義と各国反動勢力による民族差別、人種主義、民族的抑圧に反対し、先住民や少数民族の権利をまもり、民族自決や民族独立を実現するために。
  11. 教師や、研究者、その他の教育関係者の権利をまもり、反人民的な思想や研究に反対するために。
  12. 人民の医療をうける権利と、医療労働者の権利をまもるために。
  13. 人民と発展のための科学と技術を推進し、略奪と公害、人類の生命の基礎の破壊に反対して環境をまもり、帝国主義の利益のための遺伝子操作に反対して、安全で健康的な食品と水を享受する権利をまもるために。
  14. 人民に奉仕する芸術と文化および情報の自由な伝達を推進し、芸術家、創造的な作家、ジャーナリスト、その他の文化にたずさわる労働者の権利をまもり、帝国主義と反動勢力のプロパガンダや抑圧に反対するために。
  15. 不当な逮捕、投獄(とくに政治犯)、法的な手続きの侵害、拷問、裁判ぬきの処刑、行方不明、大量の人人への強制たちのきをはじめとする露骨な人権侵害の犠牲者の名誉回復と補償の実現のために。
  16. ホームレスの人人、避難民、帝国主義や各国反動勢力によって強制たちのきをさせられた出稼ぎ労働者の権利と福祉のために。
  17. 高齢者が尊厳をもって安心してくらせる権利のために。
  18. ゲイ、レズビアン、両性愛者の権利をまもり、かれらにたいする差別、偏見、排外主義に反対するために。

 上記のほとんどの問題を討議するために一五の分科会がもたれました。各分科会では、非常に情報ゆたかな問題提起がおこなわれ、決議案が配布され、各国での経験が交流されました。それぞれの分科会で検討された決議が全体会議に提案され、採択されました。また、個個のメンバーの署名のもとで、具体的な諸課題についての決議案や各国の情勢にかかわる決議案も提出されました。

 国際人民闘争連盟の大会と大会のあいだの最高意志決定機関である国際調整委員会のメンバーとして、以下の人人が選出されました。

 H・A・カーン・ラノ(バングラデシュ)
 ダニー・クラス、アン・ネナーツ(ベルギー)
 オノール・ロコサ(ベニン)
 ナイ・ミョ・フライン(ビルマ)
 セシリア・ディオクソン・サヨ、ハリ・シャーマ(カナダ)
 ジム・バリクィシャ(コンゴ)
 レオポルド・グルロン(ドミニカ共和国)
 レムジ・シャヒノー(フランス)
 メティン・アタク(ドイツ)
 エリコス・フィナリス、アリス・ランブロ(ギリシャ)
 ファチマ・ナテサン・ブルナド、ダルシャン・ポル(インド)
 イタ・ナディア、メガ・スハタラ(インドネシア)
 アルマン・リアジ(イラン)
 イレネ・フェルナンデス(マレーシア)
 ベルナド・ランフェリ(メキシコ)
 サクコタ・ナビン(ネパール)
 チュク・バルケイ(オランダ)
 ダフナ・ウィトモア(ニュージーランド)
 アツラ・タラト・サイード(パキスタン)
 クリスピン・ベルトラン、チェリー・クレメンテ、ラファエル・マリアーノ、リサ・マサ(フィリピン)
 ハン・チョンモク(韓国)
 ラバディ・プラサートチャロンスク(タイ)
 ハッサン・グルム、メミク・ホロズ、ムサ・セルビ(トルコ)
 レイ・ライト、ジョー・ナビダッド(アメリカ合衆国)

 国際調整委員会は、その役員として国際調整グループ(ICG)を構成するメンバーに以下の人人を選出しました。

 議長 クリスピン・ベルトラン
 副議長 メミク・ホロズ
 対内問題担当第一副議長 アン・ネナーツ
 対外問題担当第一副議長 ベルナド・ランフェリ
 事務局長 アルマン・リアジ
 第一副事務局長 チェリー・クレメンテ
 第二副事務局長 ジム・バリクィシャ
 財政部長 ダニー・クラス
 監査 イレネ・フェルナンデス

 国際調整委員会は、ホセ・マリア・シソン教授が国際準備委員会の議長として果たした成果を考慮して、彼を連盟の顧問あるいはその同等の地位でむかえいれ、ひきつづき助言をうけることを決定しました。

 国際人民闘争連盟は、第一回国際大会の決議と文書を英語およびその他の言語でただちに出版、配布するよう努力します。

 国際人民闘争連盟は、おおくの大衆組織にたいして、大会の決定を受け入れることを基礎に、加盟の申請をおこなうことをよびかけるものです。

 国際人民闘争連盟は、国際人民闘争連盟の事務局と本部をオランダのユトレヒトに設置することを決定しました。

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