『労働通信』2003年9月号

イラク戦争が終わってはや三ヵ月。イラクには平和がもたらされるどころか、今もアメリカ軍とアラビアのロレンスもどきに、フセインの残党が、ゲリラ戦を展開。イラク戦争中よりも戦争終了のほうが、アメリカ兵の戦死者が増えている。

 ところで、この戦争の発端になった、あの大量破壊兵器。戦争がおわって三カ月にもなるのにまったく見つからない。

 見つからないどころか、イギリスではイラクの大量破壊兵器問題をめぐって、この情報をリークした科学者が自殺する始末。ブレア政権は一気に窮地に追い込まれた。CIA、MI6といった007やナポレオン・ソロに出てきそうな世界最先端の技術とスパイを誇っている情報部でさえイラクの大量破壊兵器を見つけだすことができないのだ。

 だが大量破壊兵器が出てこないのに、なぜあの戦争を始めたのか? 当然この疑問が残る。そう答えは簡単だ。大量破壊兵器などはじめからなかったということだ。そしてこの戦争の目的がイラクの大量破壊兵器の排除ではなく、フセイン政権を打倒し、アメリカが中東をわがものにしようとするための戦争だったのだ。そしてブッシュ・ブレア・小泉は、世界中をだましたのである。まさに天下をおそれぬ大泥棒だ。

 「フセイン大統領が見つからないからといって、かれがいなかったことにはならない」との小泉首相の国会答弁。まさにそのとおり。だが大量破壊兵器を見た者はいない。

 イラクに自衛隊を派遣する。それも非戦闘地域に。しかしだれもここが戦闘地域、非戦闘地域と区別することすらできない。

 もうウソで塗り固めることはできませんよ。いい加減にしなさい。それにブッシュさん、ブレアさん、小泉さん。いろいろえらそうなことをいうのは結構だが当然この質問に答えてくださいね。

 「あの大量破壊兵器はどこにいったんでしょうね?」

あの大量破壊兵器はどこへ? おっと、誰かさんの背中に……

 

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